 
ねこが見せる特有のしぐさ、その意味や理由がわかればねことの生活がもっと
楽しくなります。ここでは、ねこの不思議やしぐさのひみつについて少しずつ紹介
していこうと思います。
『あしのうらのあずき』というのは、うちで飼っているねこのあしの裏の肉球が、
あずきにそっくりなのでそれを名前にしました。
ふみふみ編
一回目は私の１番好きなしぐさ、前足で『ふみふみ』するしぐさについて書きます。
このしぐさのヒミツは、子猫が母猫おっぱいを飲む時にお乳の出をよくする為に、
前足で押しながら飲みます。その感覚が残っていて、成猫になっても甘えたい気分
の時に、ついついしてしまうみたいです。 かわいいでしょ！
基本的には、やわらかい物の上で『ふみふみ』をするのです。
ちなみに、うちのセルリは私の掛け布団の上で眠たい時に『ふみふみ』して寝ます。
すりすり編
毎日必ずといっていいほど見かけるしぐさが『すりすり』です。
どうして頭をこすりつけて『すりすり』するのでしょう？
《理由その１》
自分の臭いをつけて安心感得るために、この行動をする。
ねこのあごや頬のあたりに臭いをだす臭腺があり、そこからフェイシャル
フェロモンが分泌されています。このフェロモンは、ねこが生活する場所に慣れ
親しんでいることを示すためにつけるといわれています。
つまり、『ここは自分が安心できる場所』ということで、自分の臭いをこすり
つけているのです。 逆に言えば、知らない場所や緊張している時は、『すりすり』
しません。
《理由その２》
子ねこは母親に何か面倒をみて欲しい時に、しっぽを立てて近寄ってきて頭を
こすりつけ『すりすり』します。これは、母親に甘えているからで、その名残で成猫に
なっても飼い主に何かおねだりする時にこの『すりすり』行動をするのです。
『すりすり』行動は、ねこがゆったりとリラックスしている証拠！
そんな『すりすり』をされると、見ているほうがつい『ニャンですか〜？
ニャにかようですか〜？』
なんて言ってしまうのは、わ・た・し・だけでしょうか？
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ひげ編
ひげは好奇心のアンテナです。｢何だろう?｣と興味をひかれるものがあると、
ひげは前方に向きます。また、怖い気持ちが強くなってくると、通常真横を向いて
いるひげが、顔に張り付くように後ろに向いていきます。
ひげの向きは顔の正面からでは気が付きにくいものです。
横から見て猫の気持ちを観察してみては、いかが．．．？
しっぽ編
しっぽは色々なことを表現しています。じっくり観察してみてください。
ねこの気持ちが少しずつわかってくるはずです。
◎しっぽをピンと立てて寄ってくる時
しっぽをピンと立てて寄ってくる時は、『甘えたいよ〜』 の合図です。
子ねこが母ねこに甘える時の仕草です。飼い主に甘える時もその名残りで
しっぽはピンと立っています。
エサが欲しい時など、甘えた声でなきながらしっぽを立てて寄ってくる
はずですよ。
◎しっぽを体の下に巻き込んでいる時
しっぽを体の下に巻き込むことで、自分の体を小さくみせています。『怖いよ〜』の
合図です。体を小さくみせることで、自分は弱い存在だということを表現して
います。
そんな時は、優しくしてあげてくださいね。
◎しっぽを山のような形にして太くしている時
しっぽを太くするだけではなく、体の毛も逆立てて自分を大きくみせています。
『自分は強いねこなんだ!』という威嚇のポーズです。
喧嘩をする時などにみられるポーズですよね。しっぽだけでなく、体も山の
ような形になっています。
◎何かを見つめながらしっぽの先をゆっくり動かす
しっぽをゆっくり動かしたり、止まったりを繰り返し何かを考えているポーズです。
『あれ何だろう？』『何しようかな？』なんてところかしら？
◎しっぽでお返事？
飼い主が名前を呼んだりすると、後ろを向いていても、寝ていても、しっぽの先を
パタパタ動かします。
ねこのしっぽは、小さい感情の時は小さく、大きな感情の時は大きく動きます。
飼い主の呼びかけに、小さな喜びを感じて動かしているのです。
◎抱かれた時にしっぽをパタパタ早く動かす
抱かれた時にしっぽをパタパタ早く動かしている時は、『早く下におろして〜』
『離して〜！』という合図です。早くしっぽを動かす時は、嫌な気分の時なのです。
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鳴き声編
色々ある鳴き声の中でも、よく聞く５種類の鳴き声を紹介します。
一般的に猫は猫同士でいる時よりも、人と一緒にいる時の方がよく鳴きます。
その理由はわかりませんが、人に何かを伝える時は声を出すのが一番だと
生活の中で学習したのかもしれません。
また、猫は飼い主を母親に見立てていることが多いため、子ねこが鳴いて母親を
呼んだり、甘えたりする気持ちで鳴いているとも言われています。
要求によって「鳴き分け」をする猫もいます。
ちなみに、我が家の猫は、エサが欲しい時は、『ゴハ〜ン』と鳴きます。
飼い主にしかわからないかもしれませんが・・・・
◎「ミャ〜」・「ニャ〜」
「ご飯が欲しい」、「いかないで、側にいて」、「お帰り〜」、「抱っこして〜」という
気持ちや、その反対で「抱っこしないで」、など不満を表すときに使う鳴き声の
代表的な鳴き方です。
◎「ゴロニャ」・「グルニャ」
「ミャ〜」・「ニャ〜」の鳴き方に、グルグル鳴きが加わると、この鳴き方になります。
グルグル音が出ている時は、気持ちがリラックスしていて、気持ちがいいときや、
甘えている時です。
◎「ニャオ〜ン」・「アオ〜ン」
遠くから誰かを呼ぶときは、大きめの声でこのように鳴きます。
また、特定の人を呼ぶわけではなく、自己の存在をアピールするために
この声を出すこともあります。
発情期は、立て続けにこの声で鳴きます。
◎「ウ〜〜」・「ア〜〜」・「ゥワァ〜〜」
猫同士ケンカをする時になどに出す鳴き声です。
口を閉じているとうなり声になり、開けていると低い長い鳴き声になります。
◎「シャーッ」・「ペッ」
相手を威嚇する鳴き方です。
「近づくな！」と威嚇するときは、歯をむき出して「シャーッ」と鳴いたり、
つばを吐くように「ペッ！」という音を出します。
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